it will be later

子供たちの青く弾んだ声が聞こえる。足元のほうへ視線を落として学校から家に帰る道をゆっくり歩いている。まだ午前中が終わったばかりで時間はたっぷりとある。

居間に上がると南側のガラス窓から陽光が射して床の辺りを心地よく照らしている。透明で厚い窓の向こうには小振りの庭があって一面に干された洗濯物と地面に敷かれた青緑色の砂利が水面のように煌めいて眩しい。

サッカーの練習の事を考えるとあまり楽しくない。それでも、テレビではバラエティ番組や昼の短いドラマが流れていて、母の作るインスタントラーメンの匂いが湯気に運ばれてやってくると、すぐに立ち上がってテーブルに駆け寄り椅子に座って食べ始めたい。

シンクのたらいには下げられて積み重ねられた食器が水に浸かっている。もう誰も見ていないテレビの音だけが小さく聞こえる。祖父が洗濯物を取り込むのはもう少しあとになってからだろう。